ほんの数時間前の話ですが、以前にも取り上げたことのあるブログ「ふちゃぎん家」の長老猫、チロが亡くなったとの報告が、ふちゃ主さんの文章で明らかになりました。
わたしがふちゃぎん家の面々を見るようになったのが1年と数ヶ月前、その頃から今日まで、環境は大きく変動しつづけていました。ちょうど1年ちょっと前の動画をみたのですが、その画面の向こう側にはいまの仔猫たちと変わらぬくらいのエリザベスと、仲良くなった頃のふちゃぎ、そしてチロのまだ元気な姿がありました。いま、その三猫のうち、ふちゃ主さんの元にいるのはエリザベスただ一匹。1年という時間がもつ力というかを感じさせられる瞬間でした。
また、今日、9/11(もう明けましたが)はWTCが崩落した「アメリカ同時多発テロ」から実に7年目ということでした。
わたしは今朝のテレビでそのことを知りましたが(毎年のように、その日まで気づかない)、改めて思うと当時はテレビの報道をただなんとなしに眺めていただけの日々だったような気がし、逆にいまになって当時の状況というのがどんなものだったのかにわかに関心が出てきました。今日一日、暇を見つけてはあの日の状況を報じる動画などを見、そして「現場に居合わせたカメラ」の撮ったノンフィクションの9/11を初めて目の当たりにしました。
そこでは想像を絶する映画以上の光景がありました。その中のひと言、
「最後の一時間に3回、この通りへ来た。最初は人であふれていた。
二度目は全員が逃げ惑い、
3度目は…
崩壊の後は誰もいなくなった」
がとても印象に残っています。この1日でいったいどれほどの「別れ」があったのだろうかと思うと、空恐ろしくなりました。その一つ一つがその人その人にとって、一生に数度しかないレベルの「別れ」だったはずです。わたしにはとてもその心情を想像することが出来ません。
そして。
わたしのHDDも最後のお別れを迎えました(苦笑)。うんともすんとも言いません(カッコンかっこんとは言ってますが)。
残念ながら、ネット上にある「最後の手段」を試すまでも無く、「これは個人では復旧不能」と判断できるレベルにあるようでした(完全に物理的にどこかが動かない状態)。
幸い、記憶にあるほとんどのデータは、先月あたりに行っていたバックアップのおかげでわずかな差分の損失で済んだようです。完全に消えたデータ群もありますが、古いバックアップなどから近い状態まで再構築できそうです(旧サイトで書いていたTiMidity++環境です。あそこに記していたおかげで復活させれそう。なんという偶然)。それでもある程度は覚えていない「何か」が消えているのだろうと思うと、これもまた一つの「別れ」なのだなあと落胆しつつもしんみりするのでした。
最後に。
「ふちゃぎん家」の長老チロ。
9/11の名も知らぬ犠牲者の人々。
ご冥福をお祈りいたします。