いよいよやってきました、暮れの大一番、有馬記念が本日発走です。近年はJCが最大目標となるケースが多く、有力馬が出走を控える傾向が強くなってきましたが、今年も残念ながらファン投票1位のウオッカ、5位のディープスカイ、6位のオウケンブルースリ、9位カンパニー、10位ポップロックといった上位選出馬に回避があったことは(ファンの立場としては)残念なことです。また、エイシンデピュティ故障回避により、上半期のG1勝ち馬が1頭もいないという状況になったこともまた残念な結果となりました。
それでも現役最強馬といって過言ではないダイワスカーレットを始めG1勝ち馬8頭、秋天・JC・エリ女・春天・宝塚といった王道路線での上位馬が集まり、まずまずのメンバーに落ち着いたのではないかと思います。
筆頭は昨年3歳の身で2着、後続には決定的な差をつけたダイワスカーレット。今年前半を故障休養に当てた関係で勝鞍こそ産経大阪杯の1勝のみですが、復帰戦の天皇賞(秋)でウオッカと世紀の名勝負を演じ、改めてその能力の高さを見せ付けました。前走の反動がない限り、1頭を除いて負けは考えられない立場です。
そして、例外のただ1頭である、マツリダゴッホ。現在2番人気である同馬は、いわずとしれた「中山の神」なので、この舞台に限っては昨年同様ダイワを圧倒するシーンがあってもおかしくはありません。前走JCで、苦手といわれた左回りコースでも好走し、いよいよ完全本格化なのかと半信半疑の、困った馬でもあります。もっとも昨年は人気薄での利もあったことは確かですので、けして絶対視できるものではないのですが、最右翼なのは間違いないところ。
3番、4番手はJC勝ち馬のスクリーンヒーロー、GI4勝馬のメイショウサムソンです。スクリーンヒーローは典型的な上がり馬で、強豪ぞろいのJCを見事競り落とした点で評価を受けている様子です。その前走であるアルゼンチン共和国杯出走馬がその後も好走した点も心強いところ。未知の魅力ではこちらもアリでしょう。かたやメイショウサムソン、結局は武豊騎手に手綱が戻り、個人的に魅力は無くなったわけですが、こちらは正直、どうなんでしょうね。過去の有馬記念でもいいところ無く敗れていますし、今年はG1連体があるものの未勝利。按上も今年重賞3勝と異常な低調ぶりですし、プッシュする材料には乏しいのが実情では無いでしょうか。
さて、それ以降での有力馬を見ますと、
牝馬実績上位のカワカミプリンセス、昨年の菊花賞馬で他G1好走も、下半期にかけて見せ場の無いアサクサキングス、重賞2勝と復調したドリームジャーニー、アルゼンチン共和国杯1番人気で3着のアルナスライン、安田記念・天皇賞(秋)と好走しているエアシェイディ、ステイヤーズS勝ち馬エアジパング、同2着の菊花賞2着馬フローテーション。
伏兵陣もそれなりにそろっていますが、やはりパンチが足りないという印象です。コース適正でエアシェイディが少し分があるくらいかと思っています。
以上を踏まえまして馬券検討に入りますと、まず当然としてダイワは抑える必要があります。連体率100%ですから、ここで大崩を期待する方が分が悪いのは明白ですし。単、連軸筆頭です。マツリダは「買うなら単」の典型ですが、このオッズは妙味があるのかどうか。サムソンは切りましょう。良いイメージはありません。引退の花道を飾れなかったテイエムオペラオーとかぶるのもマイナス。スクリーンヒーローは中山がどうなんでしょう。父は得意としていたと思うんですが…東京で連勝している辺り似てないのか?秋天とJCを単純比較する限りではダイワにも勝てるかもしれません。単でしょうか。
前走逃げのフローテーションが不気味ではありますが、伏兵陣ではシェイディにわずかな期待を込めましょう。
あと、最近になって98世代の種牡馬産駒が好調になってきているので、遊び半分でカワカミ(キングヘイロー)、ジパング(エルコンドルパサー)、フロー(スペシャルウィーク)、スクリーン(グラスワンダー)のBOXでも買いましょうかね。
ではまとめ。
マツリダの単勝。
マツリダ→ダイワの馬単。
マツリダ→スクリーンの馬単。
マツリダ→ダイワ&スクリーンの3連単。
シェイディの複勝。
以上に加えて、98世代種牡馬産駒の馬連BOXで。
とりあえずいえることは、マツリダと心中ということですね。
たのむで!