今日、中抜けしていたコミックのシリーズがやっと揃いまして。
途中で止めてた残りの巻をえいやとばかりに一気に読みました。
水上悟志「惑星(ほし)のさみだれ」です。
これは大学時代の友人からの勧めで知り、買い求めたモノですが…いや、ええですわ。友人に感謝。
転生&異能力に目覚める&仲間と共に敵に挑むっつー、ある意味王道な設定なわけですがそこはそれ。最初の最初からアンチテーゼ全開な展開で笑いが止まりませんでした。そして、ありきたりな使命感とか正義感とか友情とか、そんなものでは話が進まないこの(ある種の)ストイックさ(そうか?)。
最近の流行ってこういうわざとハズした価値観みたいなものが多いんでしょうか(いやあんまり知らないんだけどね、いまの流行自体。案外普通なのか??)。こういうシニカルな内容でありながらも、熱さも哀しさも(あと笑いも)味わえるとても評価できる作品だと思います。展開自体は状況から考えられる以上に唐突に進みますが(ご都合主義レベルで)、不思議とそんなことにも興ざめすることなく楽しめましたし(ベースがお笑い的だから?)、先が見えなさ過ぎるとかもなく、テンポはかなりいい感じかと。若干、時間軸の話が出てきてる関係からこの先破綻が見えそうな要素もありますが(具体的にどうとかないんですが)、あんまり細かいトコまで検証するタイプでないので無問題。キャラも12騎士というわりに個性がちゃんとでていておざなり感が薄いのもまたGood!(まあ2人ほどアレだからだけどもな…)師匠かっこいいよ師匠。
とにかく、最近ではいろんな面で稀有なマンガに出合えた感じが致します。
さて、6巻買ってくんべー。