4/25のエントリで描いたものがいい具合に忘れかけてたので、思い直して少しパースの勉強をしてみました。
まあアップしたあとから「やっぱりパースおかしいよなあ」とテンション下がってたせいもあるんですが、あんまり続きを描く気にならないでいたので、少し盛り返そうという試みでもあります。で、パースですが、いままで自分の絵ではパース線を取ってきっちり描くことはなかったんで(ほとんどが感覚です)いかに狂っているか戦々恐々としながら検証してみました。
以下、拡大画像がだいぶ大きいので(最大横3000pxの縦900pxくらい)、ご注意ください。ファイルサイズ自体はたいしたことないんで、回線速度の面では心配要らないと思いますが。
まず一枚目ですが、最初に解説を。水平垂直にそれぞれ1本ずつ引いてある水色の線が視点のつもりです。人物から感覚で決めました(それでいいのかは…知りません)。
これはテーブルの奥側の線と、テーブルの境目の線の、それぞれを基準にしてパースを起こしてみたものになります。
まず目に付くのがテーブル手前側の線ですね。角度全然違うやん!(とまあ、これはテーブル幅が広く見えすぎたので細めに変えてるのもありますが) 人物はおおむねパースに沿ってるといえますが(首を傾げてると思えば!)ちょっと手の位置がおかしいです。右手高すぎ。で、天井。ダメですね。これまた角度全然あってません。奥の壁面とか鋭角につながってるようです。
今度は上のパース線に沿ってペンを入れてみた状態です。余計な線は消してみました。
さらにパース線を消して、余分なところもトリミング。仕上がりイメージ的にはこんな感じでしょうか。まあなんとなくそうだね、って感じに見えます。ただ、当初のイメージとはかなり違い、パースが緩めで望遠気味のよう。もっと広角のイメージでしたので、次へ。
二枚目です。基準としたのは肘の2点ですが、ぶっちゃけあんまり1枚目と変わらないはずなんですが…消失点がどちらも左に移動してますね。ちょっとした誤差で結構な変化が出てしまっているようです。さっきと違うのはテーブル手前です。今度は気にせず線の出現位置を元にパース線を入れてみました。やっぱり広いテーブルに見えます。
で、今度もパース線に沿ってペンを入れてみます。天井の表情が変わったようです。
こちらもパース線消去、余分なところをトリミング。なんかさっきのよりは自然に見える気もしますが…どうでしょう。
それでは三枚目に。今度はテーブル手前線を基準にした、より広角なパースで行ってみます。見事に消失点が狭まっていますね。そのせいか、天井の下がり方もより大きくなっています。そして結構重要なポイントですが、人物の顔のパースがこれだとほぼ合っています。これくらいが適正なのでしょうか。
代わりといっていいのか、肘のあたりがまったく合っていないのがわかります。テーブル奥側のラインも同様。そしてこのパターンでも右手は上がりすぎ…。やはり手は苦手だ。
同様にペン入れ。広角感が出ているのがわかります。「うん、やっぱりこういう感じが欲しいんだね」と一人納得。
で、仕上がりイメージに。うん、いいかも。視点の低さもそれなりに感じられますし、一番自然な気がします。あとは手と肘、窓の外を整えればそこまで破綻していない絵になるんじゃないでしょうか。
ということで結論。パースは早めに意識しましょう?
意識した事が無い・・・・
|||○| ̄|_
ども。
パースは奥が深くて勉強しだすと泥沼みたいですから、むしろ意識しないくらいの頃が楽しんで描ける気もします。アオリ、フカンの顔を描いてみてたころが実は一番…げふんげふん。
ただ説得力のある絵を目指そうとした際にはパースはどうしても付きまとうモノですからね。なんとなくでいつまでもいられないなあ、と。実際色々あやふやな事ばかりなんですよ。今回の検証も果たして正しいのかどうか。
そういえばサインインした状態のコメント、見れないんでしたっけ?
見れるようになりましたよ。