REGZA「Z3500」シリーズをLAN-HDD環境で使用していましたが、環境変化のため、以前問題なかった番組のバックアップ(退避しておいていざという時に元に戻す)がうまく行かなくなっていました。そこで後学のためにもいろいろいじって見て再度確認をしました。
ちなみに以降原則としてデータと言っているのは「動画本体:dtv」と「メタデータ:meta&rat」、そして「.toshiba~」のフォルダ1つとファイル1つをまとめて「データ」と扱います。
最初に問題になったのはLINUX上で「データ:A」をコピーして「コピー:B」を作成したときのこと。
このときのBは別フォルダを作成してそこへコピー。この場合は不思議とAB共に普通に再生でき、データが二重であっても再生できるという現象を確認しました。そこで次はAを削除しますと、Bは再生不可になりました。それではと、BをAとして(同じ場所に)書き戻しましたが、これでもBは再生出来ませんでした。
以前は確かに同じところに戻せば再生できたので、これは何故だろうと確認していましたところ、LINUX上でファイルコピーなどをした関係から所有権(パーミッション)が変わっていたためのようでした。思い出して見ると、確かに問題なく復元できたときはWindows上からコピーした記憶があります。とりあえずREGZAのデータは所有権がguest(この場合はnobody)である必要があるようです。
次にWindows上から操作して確認してみます。今度はまず「データ:C」を用意しました。REGZA上から新規にフォルダを作成して、そちらへ番組1つを移動させたものです。つまり正規の方法で動かしたデータになります。これをもとに、別の共有ポイントβにデータをコピー、それを「コピー:D」とします。
まとめますと共有ポイントαのサブフォルダにC、共有ポイントβのサブフォルダにDが出来ています。この状態で再生を試しますがCはOKなのに対し、DはNGという結果になりました。
そこで確認しますと、Cのあるフォルダには「.toshiba~」のフォルダのみが足りないようでした。つまりは正規の方法で動かしたデータでも、移動できるのは「dtv,meta,rat,.thoshiba~」の4ファイルのみと言うことなのでしょう。逆に言うならば、「.toshiba~」のフォルダはディスクのルートディレクトリになければならないということです。
とくれば、共有ポイントαのルートに存在する「.toshiba~」フォルダを共有ポイントβのルートへコピーしてやれば再生できるはずです。さっそく試しますと、予想通りCD両方とも再生が可能となりました。それならば、と「.toshiba~」ファイルを削除してみますとこれでも問題なく再生できる様子。
これからわかるのは、
- 管理フォルダ「.toshiba~」はルートディレクトリに配置
- 「.toshiba~」ファイルは自動生成される、無くても問題ないファイル
- 同ディスク上であれば「動画本体:dtv」はどこに配置してもOK?
- 管理フォルダ「.toshiba~」の内容が同一であれば別ディスクにコピーしても平行して再生が可能
という仕様のようです。まあ3番目については検証してませんので断言は出来ませんが。
それから巷の情報によるとメタデータも無くても大丈夫とのことなので、実質、管理フォルダ「.toshiba~」と「動画本体:dtv」の2つがあればバックアップはOKということでしょうか?(要検証)
あとは管理フォルダ内のファイルがどのような役割を果たしているのかはっきりすれば、特定の番組だけをピンポイントでバックアップできるかもしれませんね(とりあえず録画済番組数に等しいbinファイルができているのは確認できましたから、録画順に対応している鍵ファイルか何かなんでしょう)。